「守る」はなぜ愛の言葉として成立するの?

 

テレビでキンプリがセカンドシングルMemorialを歌っているのを見た。歌詞に「永遠を誓おう 君を守り続けるよ」っていうフレーズと、「毎日が特別なMemory ずっと守るよ」っていうフレーズがあって、またか〜〜って思った。

 

Missionでも「守り抜く」って歌われているし、Amazing!!!!!!でも「お前らは守るから」って歌われている。よく考えたらシンデレラガールも「ボクはキミを守り続ける」だった。ジャニーズだけににかぎったことではないと思うけど、とにかくジャニーズのいろいろな歌から「守るよ」ってメッセージを受け取り続けている気がする。

 

どうして「守る」という言葉が口説き文句あるいは愛の言葉として成立してしまうのだろう。男の人が女の人を「守るよ」というとき、なにから守るつもりでそう言っているのだろう。いつまで「守るべき」対象としてまなざされ続けなければいけないのだろう……とぐるぐるしてしまいます。ジャニーズの歌だけじゃなくて、「守るよ」「守ってあげたい」って男の人から直接言われたことが何回かあるけど、具体的にどういうシチュエーションを想定しているのだろう(蛇足だけど、守ってくれと頼んでもないのに守って「あげたい」というのはひどく傲慢だと思う。でもこの人はたぶん正直な人で、「守るよ」って言ってる多くの人の心理も守って「あげたい」なんだと思う)。

 

アイドルの歌う歌は必ずしも本人(たち)の意思やメッセージを反映したものでもないということはわかっているし、ラヴソングや女性のファンに向けた歌のステレオタイプを踏襲しているから「守る」というフレーズが繰り返し使われているということもわかっているのですが、それでもその再生産の流れをそろそろ止めてくれてもいいのではないかなと思っています。