9/1/19

 

テレビをつけっぱなしにしていたら偶然じゅん散歩を見ることになり、国立の街並みを久しぶりに見た。久しぶりといってもまだ半年は経っていないけれど。通っているあいだは特に好きでもなんでもなかったけれど、いま思うと好きな気がしてくるし、今度の週末に久しぶりに行こうかなとか思ってしまっているんだけど、やはり思い出を美化してしまっているのだろうか。今いる場所も、いつか離れたあと振り返ったら恋しくなるものなのだろうか。国立にいたときは、いくつかのアクシデントから身の危険を感じることもあったし、アカデミアでさえこうなのかと失望することもたくさんあったけど、それもいま振り返ると贅沢な悩みだったのかもしれない。無神経な発言はたくさんあったけれど、最低限のリスペクトはあったというか。ていうかいま思うと、そのほかの人はともかくとして、大学院の権力ある人たちは、わたしに見える限りの範囲では(というかわたしと直接のかかわりがあった権力ある人たちは)みな人格者だったし、そのことによって気づかないあいだに救われていたのだろう。今また国立の大学院に戻りたいとは思わないけれど、いつかいろいろ余裕ができたらどこかの学校で学部とか修士とか、分野はわからないけれどまたなにかの勉強をしたいなあと思い始めた(博士……)。